🟡 人生をかけた復活劇――上沢直之、イップス克服と移籍の真相を語る

🟠 「ホークスに来てくれてありがとう」――宮崎キャンプでの声援が原動力に
福岡ソフトバンクホークスの上沢直之投手が、独占手記で明かした“激動の1年”。ボストンから帰国した昨秋、右肘は伸ばせず、投手生命の危機に直面していた。そんな彼が、ホークスでの復活を果たし、リーグ優勝に貢献した背景には、並々ならぬ覚悟と家族への思いがあった。

🟠 イップス発症――異国の地で心が壊れた瞬間
実は上沢投手は、アメリカで「イップス」を発症していた。ストレートが投げられず、捕手のミットにも届かない。投げる前に“ゾワゾワ”する感覚に襲われ、ブルペンで野手の打席入りを断るほどの状態だったという。これは本人が初めて明かした衝撃の事実だ。

🟠 日本ハム復帰を望みながらも…ホークスを選んだ理由
ポスティングで海を渡った上沢投手は、帰国後まずは古巣・日本ハムへの復帰を考えていた。しかし、ホークスからの複数年契約と「優勝のために来てほしい」という熱意に心を動かされた。石川柊太投手のFA移籍もあり、ホークスの投手陣に必要とされていると感じたという。

🟠 家族を守るための決断――妻の「見返してほしい」に救われた
ネット上の批判に怯えた妻は「外に出るのが怖い」と漏らしたことも。それでも気丈に振る舞い、子供たちを支え続けた妻の姿に、上沢投手は「人生をかけて勝たなければならない」と決意を新たにした。

🟠 復活のきっかけは“メディシンボール”――8月に劇的変化
1キロのメディシンボールを壁に叩きつける練習で、速度が63キロから72キロに急上昇。右足に力をためて投げる感覚を掴み、ボールの質が劇的に向上した。1年半悩み続けたフォームが、たった一つのきっかけで変わった。

🟠 「野球ファン全員が敵なんじゃないか」――それでも前を向いた理由
宮崎キャンプで受けたホークスファンの温かい声援が、上沢投手の心を支えた。背番号10のユニフォームを着たファンの姿に、「本当にありがたい」と語る。今も批判はあるが、「自分の手で道を切り開くしかない」と前を向く。

🟠 今後の目標――日本ハム戦での登板を心待ちに
首位攻防戦で投げられなかった悔しさを胸に、上沢投手は「重要な試合で勝てる投手でありたい」と語る。ファイターズの吉村本部長からの「投げられるようになって本当によかった」という言葉にも、深い感謝を示した。

🟡 まとめ：イップスを乗り越えた男の“覚悟”と“感謝”
上沢直之投手の2025年シーズンは、ただの復活ではない。心と体、そして家族を守るための“人生をかけた戦い”だった。その裏側にあるドラマは、すべての野球ファンに届いてほしい。